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2003.07.03

SRVのエアクリーナー交換(ダイレクト導入による燃調取り)


 これまでのキャブオーバーホールによって、3,000rpm付近のボコつきが解消され、 とりあえず走るのに不自由はなくなりました。
 しかし、アクセルをパーシャルから開け始めたときに、ガクッと一瞬落ちるような感じは解消されませんでした。
 そこで、ヤフオクで購入したキャブレターについていた、 ダイレクトタイプのエアクリーナーに交換して、 レスポンスとパワーアップを図ってみることにしましたが、 肝心のエアクリーナーの写真を撮るのを忘れてしまいました…(T_T)

 で、とりあえず燃調は気にしないで(ΣΣ( ̄◇ ̄;ハウッ!?)エアクリだけを交換してみました。 するとどうでしょう。アイドリングするとなかなか良い音がするじゃないですか。 まぁ低速ではあまり変わりがないでしょうから、とりあえず走ってみることにしました。
 ちょっと長い直線でまずは1速でフル加速します。ん〜ちょっと高速になるとフィーリングが悪いけど、まぁ音もすごいし早くなった気がする…?という程度。
 そして一度スピードを落としてから2速で試してみます。すると5,000rpm程度までは勢い良くタコメーターが跳ね上がるのですが、そこから先はガス欠のときのように、((((゚Д゚)))ガクガクブルブルしてしまいます。でも何とかレッドまで振り切れました。
 実は1速でも同じようになっていたのですが、気が付かなかったんですね〜。
 低速側、もしくは高速側でもアクセルが半分ぐらいまでなら、ノーマルのジェットでも流量が足りているみたいなので、違和感無くふけあがります。
 しかし、高速側でアクセル全開になると空気の流入量に対してガソリンの流量が圧倒的に足りなくなり、かなり薄いエアで燃やさなければならないので、うまく燃えずにガス欠のようにギクシャクしてしまったんでしょうね。
なかなか良い実験になりました。
2003.06.29

 さて、上記の実験の結果を踏まえると、当然燃調を取らなければならなくなります。しかし、私にはGoogleで「燃調」と入力していくつかのページを見た程度しか知識がありませんので、何とかなるところまでやってみて、ダメだったらバイク屋に泣きつけばいいや。という精神の元で作業に取り掛かりました(笑)。
 事前に持っているものは、ヤフオクキャブについていたそれぞれ「125番」「117.5番」のメインジェット二つ。ノーマルは「97.5番」らしいので、レッドバロンで雑談したときに聞いた、「ノーマルから20〜30番上げればたいてい合うよ」との言葉を信じると、あながち悪い数字でもない。
 なので早速その二つの番違いのジェットを試してみることにしました。


作業開始
いつもの駐車場で、車載工具とプジョーに積んである工具を出して作業します。
キャブの中身
フロート室側です。
いろいろな部品が取り付けられていますが、 一番背の高い筒状のものがメインジェットになります。
これがメインジェット
アクセル開度が半分以上のときにこいつからガソリンを吸いますが、 その流量を調整する弁の役目をしています。
ヤフオクで仕入れたキャブについていたのは、125番と117.5番の2種類。 なんで番号違うんだろ?変なの。 と思いつつも「違う番号を試すことが出来てラッキー」というのが本音であった。
メインジェットケースから外します
8mmのレンチでケースを固定しながらマイナスドライバーで外します。
かなり硬くはまっているので、再利用する予定の時には傷つけないように、 やわらかい布でもはさんで回したほうがいいかもしれませんね
交換完了
もともと中古部品だから余りよく解りませんが、メインジェットが変わりました。 2種類のうち、前気筒に125番、後気筒に117.5番を入れてみました。
ノーマルのジェット
確かに97.5番でした。
しかしこんなところもドライバーでこじったような後が… このバイクは友人がレoドバロンで中古で購入したので、 前のオーナーがいじっていない限りは、そこの店員がやったという事に… ま、そんなこと詮索してても仕方ないので次に行きましょう。
パイロットニードル(スクリュ)洗浄
アイドリングとチョーク、低速を受け持つ部分です。
今まで掃除し忘れていたので、キャブクリーナーで掃除しちゃいましょう!
パイロットスクリュはここに嵌っていました
この中にスプリングとOリング等が残る場合があるのですが、 紛失に気をつけながら洗浄します。
逆側から
インマニ側のバタフライ手前に大きな穴があり、その左に小さい穴があるのが解りますか?
パイロットニードルはここの部分から流れ出る燃料の量を調整します。
プラグ焼け具合1
100円ショップに買い物ついでに少し全開走行してみました。
全域でよどみ無くふけ上がりますが、高回転であまりパワーが出ていない様子で、 5,000rpmからレッドまでの間で、もたつき感が感じられます。
やっぱりジェットが余りマッチしていないのでしょうか。
プラグは…125番はカブリ気味、117.5番は若干焼け気味ですね〜
プラグ焼け具合2
その後、DriverStand2輪館まで引き続き全開走行。やっぱりもたつく。
やっぱり確かに両極端な結果になりましたね。
これはメインジェット交換しなければ。
とりあえず120番
125番だと濃すぎて、117.5番だと薄すぎるので、 その中間くらいを狙って購入しようと思ったら、120番と122.5番って言うのがあるんですよ。
で、チョット迷いましたが、117.5番の焼け具合はたいしたことが無いので、120番をチョイスしました。
さぁて、またバラすか(^^;
ジェットを換えるなら毎回キャブを外さなければならないので大変です。
まぁ当然ですが…
新旧ジェット
SRVの純正キャブレターはミクニ製なので、ミクニのジェットが適用します。
こんな感じに取り付けます
写真ボケボケですみませんm(_ _)m接写が得意なSDカード使う安価なデジカメください(笑)
KonicaのKD-210Z、使いにくくてサイテーです(泣)
完了!
こさぁて、適当に選んだジェットの具合はどうでしょう?
焼け具合3
どうですか!?
やっぱりピンぼけじゃん(T_T)
ともかく良い感じに焼けていました。
チョットだけ周りがカブリ気味ですが、 これはきっと低回転でバカスカ開けまくったせいでしょう。 そんなことすりゃ誰だってかぶっちまうよ(^^;

インプレッション


 まず音がいいです。吸気音。そして排気音も変わりました。社外品のマフラーをつけた単気筒マシンのような野太いエギゾーストノートが、ヘルメットの中まで響き渡ります。
 PHSの録音機能でとってみたので聞きたい方はどうぞ→Sound(WMA32kbps-170KB)

 走ってみた感じは、最高です!これぞ、ツイン!という感じで、 今度は5,000rpm以上でのもたつき感が完全に消え、 9,000rpmを超えてもトルクが落ちる気配は全く無く、 10,000rpm目指して一気に吹け上がりました。
これでまた最高速チャレンジしてみなければ。(笑)

 そして、アクセルをパーシャルから開けていった場合のトルクの落ち込みですが、 神経質にみれば回転域によって微妙に出る場合もありますが、 ほとんどの回転域では再現しないことがわかりました。
 また、パイロットスクリューを掃除したおかげで、 チョークの際にふけ上がらなくなって回転が上下していた現象も完全に消えました。

 これでやっとSRVが完全に調子を取り戻しましたね〜。 後はもうツーリング行ったり、乗りまくって乗りまくるぞ〜〜〜!!!


 だがしかし!まだやらなければならないことが残っているのです。 そう、きっとサビサビであろう「タンク内部の掃除」です。
 うぅ〜〜〜ん。面倒くさいからやりたくないけど、 キャブを外すたびに燃料コックやキャブ内部から錆の粉が出てくるので、 早いうちにやっておかないときっとひどい目にあうことになるでしょう…(^^;

 と、いうわけで、最終回と思われたSRVのメンテナンスレポートですが、 まだしばらくは更新の機会がありそうです。

2003.07.03
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