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2003.06.14

SRVのキャブレターオーバーホール第2弾


 前回のキャブレター清掃では結局、フロート室側のカバーしか開けませんでした。
 なので、ダイヤフラムやチョークの弁についてはまったく清掃できていません。そのせいなのか、6/8(日)に奥多摩までSRV仲間で行ったツーリングのときに、大菩薩峠で不具合の連続でした。
 具体的には、コーナー入り口で前ブレーキで前に加重、そのまま今度はリアブレーキと同時にブレーキングしながら倒していき、ギアを落としてクラッチをつなぐ瞬間にリアブレーキをリリース。ここまでは問題ないんです。
 その後、コーナリング中には姿勢変化がないようにアクセルを一定に保ち(パーシャル)、クリッピングポイントを過ぎた辺りから、ゆっくりと姿勢を戻すと同時にアクセルを開けてトルクをかけていきます。そのときです。  SRVの場合、3速でコーナーに侵入して2速で回ったときに大体7,000rpmを保つことになるのですが、そこからアクセルをゆっくり開けたときに、突然「ガクッ!」とエンジンが吹けなくなるんです。コーナーの出口で立ち上がって行きたいのに、そのまま倒れそうになってしまうので、大変乗り難くて仕方が無かったし、第一これではコーナーからスムーズに脱出できません。(T_T)
 しかも、それと関係あるかどうかわかりませんが、エンジン始動時にチョークを引いて始動後、通常であればおそらくすぐにオイルが行き渡り、4〜5,000rpmまで吹け上がる家と思うのですが、なぜか2〜4,000rpm辺りでブスブスと回転が上下してしまうんです。
 まぁ、チョークだけの問題なら始動時のみなので走行にはかかわりが無いのですが、それ以外にも3,000rpm前後で定速走行中に、ガス欠のようにブスブスいって吹けないんです。ただしこれも微妙に感じるだけで、アクセルをもう少し開けてしまえば気が付かずに普通に加速してしまう程度の問題です。
 これらの3つの問題点は回転域は若干違いますが、いずれもアクセル開度が微小でほぼ一定しているときの問題なので、やはりキャブレターに問題があるのではないかと思い、前回のメンテナンスでフロート室側にあるジェット関係は掃除したので、今回はダイヤフラム側の部屋を開けてみることにしました。


ダイヤフラム側のバラし開始
前回の逆側にあるネジを4つ外すと開きます。
このネジもアルミ製で大変もろいので、壊さないように気をつけて開けましょう
開けるとダイヤフラムを押さえているバネが出てきます。あまり強いバネではないので、飛んでいってなくすことは無いと思いますが、気をつけて開けましょう
開けました
写真がブレブレですが(^^;、両方開けるとこんな感じです。
バネを取ると…
バネは固定されていないので簡単に外れます。
中のほうにはニードルが固定されています。
これがダイヤフラム
普段はこいつがキャブレター内部を塞ぐようになっていて、空気の通り道を細くして空気の流速を上げ、ガソリンを気化しやすいようにしています。
で、アクセルが大きく開けられ、エンジン側の圧力が低下すると、こいつが負圧で引っ張りこめられて、空気の通り道が広く開きます。それと同時にニードルも手前に引っ張られて、ガソリンの量が増し、適正な混合気がエンジンに送られる仕組みのようです。
あ!穴が!!!
やっべ〜。向こう見えちゃってんじゃん。しかも何箇所も!(T_T)
上で説明したとおり、負圧で引っ張られるので、こんなふうに穴があいていたのでは、圧力差が出てもダイヤフラムが十分に引っ張られず、空気を送り込む事が正常に出来ない恐れがあります。
あっちゃぁ〜こりゃ交換するしかないですね。
ダイヤフラム室
ともかくほかの場所も掃除しましょう。
大きな穴のすぐ左下に金色の具品が横から刺さっているように見える丸い穴が見えますが、これがチョークの吸気穴になります。
アイドリング時にはダイヤフラムを押さえているバネの力でダイヤフラム自体は動きませんが、ある程度の負圧はかかっているのでここからチョークのために空気を取っているようです。
その下にも穴がひとつ、さらに外側にも一つ穴が見えます。外側の穴が、一番エンジン側に通じていて、負圧を作りダイヤフラムを引っ張る役目をしています。その内側の穴はきっとエアクリ側に通じていて、負圧に対する圧力を逃がす穴なのかな?
またフロート室です
なんか、また錆色の液体が少しあったのですが、結構水分たまってるんでしょうか?水抜き剤入れてみようかな〜?
左右で違う個所がわかりますか?そうです。上のほうにあるネジが、右側はありません。
別に欠品しているわけではなくて、取った状態で写真をとっただけです(^^;
このネジが実はニードルの入っている筒(メインノズル)の蓋になっているので、そこを掃除したくて取り外しました。
しかもなぜか左側のネジは妙に新しい。そうです、前回の掃除の際に既に折れていたのを発見したので交換したんです。ところが…
メインノズル
ダイヤフラム側からフロート室を覗いている様子です。
向こう側が見えているので、キャブクリーナーで掃除しちゃいましょう!
逆側から
フロート室側から見た図です。このメインノズル自体、ダイヤフラム室に向かって抜けるはずなのですが、当然固着して抜けません。(T_T)
クセモノ!
この部品、上で既に壊れていたと書きましたが、私も壊してしまいました。(T_T)
適正な締め付けトルクは解りませんが、相当ゆるく組み付けなければならないようです。
もしかしたらこっち側も既に痛んでいたのかなぁ???

部品を注文へ…とほほ


 今回破損したメインノズルの押さえネジ(品名:スクリュ 品番:1HX-14565-00)とダイヤフラムを注文するため、そのまま組み付けたSRVにまたがって(ぉぃ)、和光のレッドバロンに走りました。
 家にパーツリストも価格表もあるのですが、まぁレッドバロンにもあるだろうと思って直行。やっぱりありました。全然マイナー車じゃないじゃん、SRV。きっとEX-4なら無いと思うぞ。(笑)
そうしたら、スクリュはともかく(290円)、ダイヤフラムはASSY(品名:ダイヤフラムアセンブリ 品番:3KW-14940-00)で9,500円もするとの事!!!それじゃ、ヤフオクで7,000円くらいで出品されているキャブレター丸ごと買ったほうがいいじゃん。しかもついさっき見たら7,800円で、ダイレクトのエアクリ付まであったぞ。
 というわけでダイヤフラムの新品交換はあきらめ、さっさと家に帰ってヤフオクで落札しました。(笑)
 もちろん、その中古キャブも逝っちゃっている可能性があるので、何とか現状のキャブでも乗れるようにスクリュだけは注文しておきました。
 念のため家に帰ってパーツリストを見たら、'97当時の価格表では、ダイヤフラムアセンブリは6,100円でした。いきなり5割の値上げかよ!キッツィなぁ〜
 嗚呼!中古のキャブが良品でありますように!!!
2003.06.14
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